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富岡製糸場 建物とレンガから見る楽しみ方いろいろ!

      2015/11/17

富岡製糸場

世界遺産に登録された富岡製糸場。
サッと見学したら、1~2時間で見終わってしまうので、
観光で訪れた人たちは「なぜこれが世界遺産?」と疑問に思われることもあるでしょう。

富岡製糸場の観光ツアーなどを見ても、
ここの滞在時間は「ゆったり見学」とうたっていても90分ぐらいに設定されています。

でも、実は富岡製糸場というのは、
いろいろなところにその価値を見いだすことができる魅力的な場所なのです。

今回は、赤煉瓦の建物にクローズアップして、
富岡製糸場の魅力についてご紹介します。

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富岡製糸場 建物の魅力

富岡製糸場の建造物に目を向けてみると、
いろいろ面白いことがわかります。

繭倉庫や、繰糸場などの建物をよく見ると、
骨組みの部分は木を使ってあり、
壁は、レンガを積み上げたものになっています。

このような建物の構造は「木骨れんが造」と呼ばれていて、
和(木骨)と、洋(れんが)が融合した「和洋折衷」、
こういったところに双方の技術交流が見られるという特色があります。

さらに、レンガの目地に使われているのはセメントではなく漆喰です。
そして、屋根は瓦葺きなんですね。

さて、富岡製糸場のレンガは「フランス積み」という積み方をされています。

フランス積み
レンガの長い面を「長手」、短い面を「小口」と呼びますが、
フランス積みは、長手と小口を交互に積む方式です。

この積み方は、壁の表面に華麗な柄が現れるので、
最も美しい積み方といわれています。

富岡製糸場 レンガについて

富岡製糸場に使うレンガは、
埼玉県深谷の瓦職人たちが製造しました。

富岡製糸場をつくるのに尽力した渋沢栄一
出身地である深谷から職人たちを連れてきたのです。

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それまでレンガなどつくったことがなかった職人たちは、
富岡の隣りの甘楽町に窯を造り、
フランス人にレンガのつくり方を教わって、
そこで約70万個の煉瓦を焼いたそうです。

富岡製糸場が完成した後、
渋沢はこのレンガづくりの技術をそのままにしておくのはもったいないと、
深谷に日本初の機械式煉瓦工場「日本煉瓦製造」を設立します。

日本煉瓦製造のレンガで建てた代表的な建造物

東京駅
中央本線万世橋高架橋などの鉄道高架橋
司法省(現在の法務省旧本館)
日本銀行旧館
赤坂離宮(現在の赤坂迎賓館)
東京大学
旧金谷レース工業鋸屋根工場
碓氷第三橋梁(めがね橋)

赤煉瓦の建物を見学して回るのも、楽しそうですね。

富岡製糸場 建物の工夫

富岡製糸場は、建物の内部にも工夫がされています。

繰糸場は、内部に柱を1本も用いない「トラス構造」を採用しています。
木材を三角形に組んで屋根を支える西欧の建築法です。

広い空間を確保することができるので、
大型機械の導入も可能となり、広い作業空間も確保でき、
生糸の大量生産に成功することができました。

また、糸を繰るには手元を明るくする必要があります。

建設当時は、電気が引かれていなかったので、
フランス製の大きなガラス窓を壁にたくさんはめ込み、
太陽の光をより多く取り入れて作業がしやすくしました。

おわりに

建物一つとっても、
いろいろなことがわかってくると面白いと思いませんか。

世界遺産「富岡製糸場」の魅力、
もっともっと見つけてみてください。

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